弊社のAmazon輸出コンサルティングサービスをご利用の方を対象にEU圏内での商品販売に必要なVAT登録とEORI登録のサポートを行なっております。
VAT登録はどのような場合に必要?
国際郵便
郵便局などのサービスを使って直接出荷した場合はVAT登録は不要です。
ただし輸出ビジネス以外で国際郵便を使って資産の譲渡を行なう場合はVAT登録が必要になってきます。
現地の倉庫を利用(FBA販売)
以下のように特定の国での販売額が一定額を超えた際には当該国でのVAT登録が必要ですが売り上げが超えない場合でもFBA納品を行う国でのVAT登録が必要です。
例えばドイツのFBAに納品してFBAマルチチャネルサービスを利用してデンマークでの売り上げがDKK 280,000を超える場合はドイツとデンマークそれぞれでVAT登録を行う必要があります。
国名 | VAT登録が必要になる年間の売り上げ |
Austria | EUR 35,000 |
Belgium | EUR 35,000 |
Bulgaria | BGN 70,000 |
Croatia | HRK 270,000 |
Cyprus | EUR 35,000 |
Czech Republic | CQK 1,140,000 |
Denmark | DKK 280,000 |
Estonia | EUR 35,000 |
Finland | EUR 35,000 |
France | EUR 35,000 |
Germany | EUR 100,000 |
Greece | EUR 35,000 |
Hungary | EUR 35,000 |
Ireland | EUR 35,000 |
Italy | EUR 35,000 |
Latvia | EUR 35,000 |
Lithuania | EUR 35,000 |
Luxembourg | EUR 100,000 |
Malta | EUR 35,000 |
Netherlands | EUR 100,000 |
Poland | PLN 160,000 |
Portugal | EUR 35,000 |
Romania | RON 118,000 |
Slovakia | EUR 35,000 |
Slovenia | EUR 35,000 |
Spain | EUR 35,000 |
Sweden | SEK 320,000 |
United Kingdom | GBP 70,000 |
EORI番号とは
EU圏内の通関時に必要な番号です。
一度取得すれば欧州各国での輸出入で使用可能です。
VAT登録の方法
VAT登録自体は自社で行うことも不可能ではありませんがその後の申告や税務ルールが変わったときの対応などを自社でこなすのは現実的ではありません。
ちょうど税務申告をやろうと思えば自社で行えることに近いです。実際にはほとんどの企業が税理士に依頼していることからも専門性が高い作業であることが分かるようにVATは現地の当該国への納税に他ならないので申告まで考えて行う必要がありますが以下に、VAT登録の方法を詳しく説明します。
VIES(VAT Information Exchange System)にアクセス
まず、VIESにアクセスします。VIESは、EU諸国のVAT登録番号の妥当性を確認するためのシステムです。以下のURLにアクセスし、出荷先国の国コードを選択し、その後、VAT登録番号を入力して検索ボタンをクリックします。 https://ec.europa.eu/taxation_customs/vies/
VIESの検証結果を確認
VIESの検証結果が表示されます。もしVAT登録番号が正しい場合は、次のステップに進みます。もし誤りがある場合は、登録をやり直す必要があります。
登録申請書の入手
VAT登録を行うためには、出荷先国の税務当局からの登録申請書を入手する必要があります。申請書は、出荷先国の税務当局のウェブサイトや、税務当局に直接問い合わせることで入手できます。
登録申請書の記入
登録申請書に必要な情報を入力します。申請書には、以下のような情報が必要になります。
- 会社の名称、住所、法人番号などの情報
- VAT登録番号の希望番号
- 事業の種類や所在地などの詳細情報
現地の言語で用意する必要があります。(英語でOKな国もあります。)
登録申請書の提出
登録申請書を税務当局に提出します。提出方法は、オンラインで提出する場合や、郵送で提出する場合などがあります。提出後、税務当局からVAT登録番号が発行されます。
以上が、VAT登録の方法になります。ただし、各国の税制や手続きは異なものはVAT登録代行業者に依頼するのが賢明です。
EORIの取得について
次にEORIの取得方法について書きます。流れについてはVATの取得とほぼ同じです。VATの取得をサポートしている会社ではセットで取得を行ってくれるのが一般的です。
EORI番号の必要性を確認
EORI番号は、EU諸国で貨物を輸出・輸入する際に必要になります。そのため、輸出・輸入を行う場合は、EORI番号の取得が必要になります。
EORI番号の取得申請書の入手
EORI番号を取得するためには、出荷先国の税関や財務省のウェブサイトから、EORI番号の取得申請書を入手する必要があります。
取得申請書の記入
取得申請書に必要な情報を入力します。申請書には、以下のような情報が必要になります。
- 会社の名称、住所、法人番号などの情報
- 輸出・輸入に関する情報
- 輸出・輸入に関係するすべての場合におけるEORI番号の発行を希望する場合は、申請書にその旨を記入する必要があります。
取得申請書の提出 取得申請書を出荷先国の税関や財務省に提出します。提出方法は、オンラインで提出する場合や、郵送で提出する場合などがあります。提出後、税関や財務省からEORI番号が発行されます。
以上が、EORI番号の取得方法になります。ただし、各国の税制や手続きは異なものは注意が必要です。
Amazon輸出のVAT登録とEORI登録についてまとめ
- VAT登録自体は自分でも可能
- 申告は業者を通さないと実質不可能
弊社と提携している株式会社REALMSでもVAT登録・EORI登録の代行及び申告代行を行っており年数百社の企業にサービスを提供しているのでおすすめです。