Amazonのプラットフォームを借りて
アメリカアマゾン輸出を実践されている方であれば
お分かりかと思いますが
Amazonでは、突然の規約変更がよく起こります。
中には、売上に直結する
アカウントへの影響が甚大な
変更もありますので
Amazonからのメールは見過ごせません。
ですが、規約変更内容によっては
柔軟な対応力を見せることで
他社との大きな差別化になります。
迅速に対応できない方もいるので
自ずとそうなります。
それでは、ここ最近で起こった
大きな変更内容を紹介していきます。
追跡番号の義務化
追跡番号とは、物流の現在状況が
把握できる様に付ける追跡記録のことですが
こちらが全面義務化されました。
以前は、オフィスプロダクトや
シューズ等の一部カテゴリのみに
課せられていたものでしたが
今回の変更によって全ての発送に
番号を付けなくてはなりません。
アメリカアマゾンでは、これを
「Valid Tracking Rate」と言いますが
こちらはセラーセントラルから
確認することが出来ます。
「PERFORMANCE → Account Health → Customer Metrics」
このページ内の「Performance Targets」にて
7日間および30日間トータルでの
数値が確認でき、規程によると
この値が95%以下を下回りますと
アカウントの審査、停止といった
ペナルティを受けることになります。
追跡番号の義務化は
つまり、送達手段にオプションを
付けなくてはならないということですので
送料は高くせざるを得ません。
今までは、安価な航空便である
SAL等の取り扱いが可能であった
販売者も、これからは全て同じ土俵で
戦わなくてはならなくなります。
無在庫販売を専門に行う
販売者にとっては、厳しい変更かも知れません。
大量出品に掛かる出品手数料
この規約変更は
大量出品者にとって痛手となる内容です。
特定の商品に関して
新たに出品手数料が設けられる
ことになりました。
手数料が発生する条件ですが
12か月以上に渡り、誰からも販売されていない
商品に関して、10万件以上の大量出品を
している販売者に「月$0.005」が
課せられるという内容です。
10万件以上の大量出品を
常時行っている無在庫での出品者等は
この規制の対象になるかと思います。
アマゾン社は、無在庫販売を
認めておりませんので、暗にそれへの
対応策として示した規約変更とも取れます。
ですが、考えようによっては
そこまで重大な規約ではなく
10万件の出品点数を把握しつつ
セッションが少ない商品のみを
ビジネスレポートと照合して
消去していけば手数料が発生することは
ありませんので、問答無用ではありません。
不良品等の強制的な廃棄措置
FBAでの販売を行っている販売者は
購入者から返品を受けた際
自動的にFBA倉庫へ返納されます。
そこで、アマゾン社が検品を行い
在庫として戻せるか不良品として
在庫判定を覆すかの何れかを決めます。
そこで、今では不良品判定を受けた
在庫品に関しては、廃棄をするか
日本に返送するかを、こちらで決めることが
できた訳ですが、今回からの規約変更により
30日間何のアクションもない不良品に対し
アマゾン社が強制的に廃棄を行っていきます。
勿論、廃棄処理は無料ではなく
1品辺りに手数料が掛かります。
ですが、この変更内容は
「日本への返送」が選択できなくなった
訳ではなく、30日間の猶予を過ぎた商品に
対して実行されることですので
その間に返送依頼を出すことは可能です。
不良品は、アメリカアマゾンでは
「Unsellable Quantity」という表記になりますので
これからは一層、セラーセントラルからの
不良品の数量管理が求められます。
ちなみに、日本への返送依頼を行う場合ですが
日本への直送はできません。
一度、米国内の住所宛てに
送付した上で、二段階のアクションで
そこから日本へ戻さなくてはならないことを
送料面から考える必要があります。
そことの兼ね合いにより
廃棄か返送かを決めるということです。
アメリカアマゾン輸出を
ビジネスとして行っている方であれば
セラーセントラルからの管理を
30日間を放置する方は少ないと思いますので
こちらも、厳しすぎる規約変更では
ないかと思います。
最後に
この様に、あらゆる規約の変更は
突然発生しますので、アマゾンからの
英文メールに苦手意識を持っている
場合ではないということが分かります。
特に、アメリカアマゾンでは
アカウントに影響を及ぼすレベルの
変更が当然の様に起こる印象が強いです。
泣き言を言っては始まりませんが
この条件は、全ての販売者に等しく
課せられますので、これらの規約変更を
優位に捉えられる発想の切替が
強く求められる気がします。